変額保険の保険期間と払込期間について教えてください

お世話になります。老後と教育資金のために資産の運用をしたく、色々検討をしております。これまで私自身に運用経験はなく、未就学児の子供1人共働き家庭です。

現在、変額保険とNISAを検討しており、FP相談を利用する中で提案を受けた変額保険について教えてください。
保険屋さん(色々な会社の保険を扱っているお店)のFPさんと、他にマネー講座のFPさん2人にそれぞれ相談したところ、同じ商品の提案を受けました。
しかし、保険期間と払込期間がそれぞれ全く違うためこの関係性と考え方について、アドバイスを頂けないでしょうか。

A保険屋FP
保険期間 70歳満了
払込期間 70歳満了
※一番最初に提案を受けた所で、70歳までの払込に驚き質問したところ、70歳まで運用できる権利だと思って下さいと言われました。

Bマネー講座FP
保険期間 20年満了
払込期間 20年満了
※短い期間で払込した方が解約返戻率は高くなると説明されました。子供が大学に行くための資金と考え20年設定にしたとのこと。

Cマネー講座FP
保険期間 終身
払込期間 75歳
75歳までは運用が続き、その後はお金は増えないが好きなタイミングで解約できると言われました。介護保険としても使えるとのこと。

以上のように同じ商品でも提案者によって保険期間や、払込期間が違います。
自分なりにですが、払込期間が短く満期になるまでも短いと、解約返戻率が高くなるため教育資金としての側面が強くなり、保険期間と払込期間が長くなると保険としての側面が強くなるということかなと解釈しております。

【質問】
1、保険期間と払込期間の関係性について、教えてください。また、解釈違いがありましたらご指摘お願い致します。

2、現在、私が資産運用をしていない前提で、皆さまでしたら保険期間と払込期間はどのようにご提案されますか。

3、変額保険のデメリットには、運用によって元本割れする可能性がある以外に何が考えられますか。


短い期間(といっても20年ですが)で満期を迎え受け取ったお金を使わずに教育資金が足りるようであれば、そのお金は別の運用に使うといった形で資金を早く得る方が良いのか、運用は続けていってもらい、保障を持ち続けた方がいいのか(その場合も70歳なのか終身なのか)悩んでおります。

なお、長く続けても70歳や75歳まで払込し続けるかは分からないなと思っており、65歳などどこかの段階で払済みにするかもしれません。
お忙しい中、大変恐縮ですが、ご意見・アドバイスなど頂けますと幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

はじめまして。ファイナンシャルプランナーの小柳善寛と申します。

このたびはご相談いただきありがとうございます

お子さまの教育費と、ご自身の老後資金――。

人生の中でも特に大きな2つのテーマに対し、情報を丁寧に集め、ご自身の考えをしっかり持ちながら判断しようとしておられるお姿に、私もとても励まされました。

さて、いただいたご質問について、順にご説明いたします。



1. 保険期間と払込期間の関係性について

相談者さまのご理解はおおむね正確です。補足としてお伝えしますね。

・保険期間は「保障が続く期間」です。70歳や終身など、いつまで保障があるかを示します。

・払込期間は「保険料の支払いが続く期間」です。これを短く設定すると月々の負担は大きくなりますが、早く積立が進み、返戻金も早めに増えやすい傾向があります。

つまり

・教育資金のように「必要な時期が決まっているお金」には、払込・保険期間ともに短期設計が適しており、

・老後や介護、万が一への備えとしては、長期設計や終身設計がふさわしい、という考え方ができます。



2. 資産運用初心者として、どのような設計が適切か?

今は運用にまだ慣れていないとのこと。であれば、リスクを抑えつつ目的別に分ける設計が無理がありません。

以下はあくまで一例ですが、ライフプランを想定した簡易的な設計案をご紹介します。



【簡易設計例】

【前提】
・共働き家庭、未就学児1名
・教育資金のピークは18歳~22歳頃(15年後前後)
・老後資金の形成は65歳以降を想定
・現在の生活費は問題なく賄えている前提で、余剰資金からの資産形成



① 教育資金対策(目的が明確・時期が確定している)

・変額保険(20年満了/払込20年)で積立機能を重視

・学資保険代わりに使うイメージで、死亡保障は最低限に

・契約者は親御さん(被保険者も親でOK)

② 老後資金+保障の対策(流動性よりも保障の継続性重視)

・変額保険(終身保障/払込65歳または70歳まで)

・途中で払済みにして運用を続ける選択も視野に

・必要に応じて介護保障特約なども検討可

③ 並行して行うべき資産運用

・つみたてNISA:20年後まで非課税で運用可能。教育資金・老後資金いずれにも応用可

・生活防衛資金:別途、預貯金で半年~1年分を確保しておくことで、変額保険の途中解約リスクを避けられる

3. 変額保険のデメリットについて(元本割れ以外)

元本割れリスクのほかにも以下のような点に注意が必要です。

・途中解約の返戻率の低さ(特に加入後5~10年未満)

・保障部分のコスト控除により、純粋な運用商品より効率が落ちること

・運用先が保険会社指定の特別勘定に限られている点

・インフレ対応がしにくい設計の商品もある(特に円建て固定保障部分)

そのため、リスクを分散させるには「1つの商品にすべてを任せない」ことが重要です。



相談者さまが現在悩まれている「どの設計が正しいのか?」という問いには、
ご家族の将来像を描く“ライフプラン”に基づく判断が、もっとも確かな答えになります。

・どの時期に、どれくらいの資金が必要になりそうか?

・働き方や収入は今後どう変わっていくか?

・65歳以降の生活資金はどこから準備するか?

こうした視点をもとに、変額保険が「教育」「老後」「保障」のどこを担うべきかを見極めることで、商品選びにも迷いがなくなります。

一時的な「お得感」や「返戻率」だけでなく、
ご家族にとって本当に役立つ資産のかたちを、どう設計するか。
これこそが、保険を含めた資産形成の要です。

今の迷いが、必ずよい選択につながります。
これからのご家族の未来が、安心と希望に満ちたものになりますように。

ご相談、ありがとうございました。
何かあればいつでもお気軽にご連絡ください。

ファイナンシャルプランナー
小柳善寛