別の保険に入り直すべきか

3年ほど前に終身医療保険に入りました。

当時の私は
数値の深刻さを理解していなかった、
投薬のない脂肪肝は告知義務のある疾病だと知らなかった、
医師からの指摘は治療に該当することを知らなかったことから
告知書に下記のように偽りを記載していました。

告知書:健康診断で肝機能要検査
    (数値未記載)
   →病院受診で今後治療の必要なしと言われた

実際:健康診断で肝機能要検査
   AST70、ALT180、γGTP正常値
→脂肪肝だから食生活の見直しを

契約後3年経過しているものの、
追加告知や保険金請求を行った場合、特にALTの値が詐欺による契約解除に至るレベルだと思っています。

しかし、次の年から現在に至るまではALTの値が80前後に改善しているため
このまま追加告知して詐欺による契約解除の履歴を残すより、
ここ数年の診断結果を持って別会社の保険に入り直すべきか悩んでおります。

ALT80前後でも一般の医療保険には加入できるものでしょうか?

ファイナンシャルプランナーの小柳善寛と申します。

◆ ご不安の本質

「知らずに書いてしまった内容が、もし“詐欺”と見なされたら…」
「これから追加告知すべきか、それとも新しい保険に入り直すべきか…」

3年前の告知内容について、今もなお真摯に向き合い、正直でありたいと願うteriteriさんの姿勢は、本当に素晴らしいものだと感じます。

◆ 現在のご状況と告知内容の整理

まずは、当時の告知内容と実際の状況を改めて確認してみましょう。

【告知書の内容】
・健康診断で肝機能の要検査
・病院受診の結果、「今後の治療は不要」と医師に言われた

【実際の状況】
・健康診断結果:AST70、ALT180、γ-GTP正常
・医師より「脂肪肝なので食生活を見直すように」と指導(投薬なし)

このケースは、「生活習慣の改善指導」であり、いわゆる“治療”とはされにくい内容です。
そのため、告知義務違反が重大な虚偽=詐欺と見なされ、契約が解除されるリスクは低いと考えられます。

・数値が高かった点(特にALT180)

・医師からの具体的な生活指導があった点

から、形式的には告知義務違反にあたる可能性は否定できません。
追加告知によって、契約が「解除」になるリスクもゼロではないのが現実です。

◆ 契約から3年以上経過している意味

多くの医療保険では、契約後2~3年が経過すると「解除権の時効」が成立します。
つまり、それ以降は原則として保険会社は過去の告知義務違反を理由に解除できなくなるというルールです。

ただし、「重大な事実の隠ぺい」や「明らかな故意」などがあると判断された場合は、
時効成立後であっても契約解除される可能性があります。

要点をまとめると:

・黙っていれば契約解除にはなりにくい

・ただし、将来の保険金請求時にトラブルとなる懸念が残る

というグレーな状態が続いてしまいます。

◆ 今後の選択肢と「新規加入」の可能性

相談者さまが検討されている「入り直し」という選択も、現実的で前向きな判断です。

現在のALT値が80前後で安定しているということであれば、医療保険への新規加入は十分に可能性があります。

一般的に、ALTが100未満で

・投薬や継続治療の履歴がなく

・経過観察のみで、改善傾向がある

といった条件であれば、

・特定部位不担保(脂肪肝関連の入院や手術は対象外)という条件付き加入

・または条件なしでの通常加入が可能となることもあります。

加入可否は保険会社によって基準が異なるため、複数社の見積もりを取って比較するのもおすすめです。

◆ まとめ:相談者さまへのご提案

以下のようなステップで進めてみてはいかがでしょうか?

1.現在の保険はすぐに解約せず、そのまま維持
 → 保険金請求予定がない限り、リスクは限定的です。

2.他社の医療保険への新規加入を先に検討
 → 告知書には「脂肪肝の指摘あり」「現在は経過観察中」と正直に記載。

3.新しい保険に無事加入できたら、旧契約は任意で解約

この順番であれば、保障を途切れさせるリスクなく、今後の安心を整えることができます。

teriteriさんのように「正直であることを大切にしたい」というお気持ちは、何よりも価値ある姿勢です。
その気持ちを守りつつ、ご自身の生活と将来の安心を両立できる方法を一緒に選んでいきましょう。

ご不明点があれば、ご相談くださいね。

ファイナンシャルプランナー
こやなぎ

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