親にすすめられた終身保険と簡保ってどうなんでしょう?
- 28歳の独身男性です。
最近、実家の母から「若いうちに終身保険に入っておいた方がいいよ」とすすめられました。しかも、昔からなじみがある“簡保(かんぽ生命保険)”を勧められ、実際に加入している親戚も多いため、つい話を聞いてしまいました。(実家が香川なため地方はやはり簡保やJAが強いんですかね?)
確かに将来のために何か備えが必要だとは思うものの、正直なところ、まだ結婚もしておらず、子どもやマイホームの予定もありません。
今の収入で毎月数万円の保険料を払うのは正直キツいです。
終身保険は「途中で解約しても返戻金が出るから貯金代わりになる」と聞きますが、本当にお得なのかよく分かりません。
特に簡保は昔ながらの保険という印象で、今の時代に合っているのかも気になります。
28歳・独身・会社員という立場で、終身保険や簡保に入るべきなのか、メリット・デメリットを教えてください。もし、他にもっと優先すべき保険があるなら、それも知りたいです。 -
はじめまして。ファイナンシャルプランナーの小柳善寛と申します。
ご相談を頂きありがとうございます。
ご実家のお母さまが心配してくださる様で、昔から親しみのある簡保(かんぽ生命)をすすめてこられ何が何だかわからなくお悩みだと思います
「今、自分にとって本当に必要な備えとは?」
その答えは、年齢や家族構成、そして“人生で何に備えたいか”によって変わってきます。◆ 28歳・独身・会社員という立場で「終身保険」に入るべきか?
まず大前提として、終身保険は“万が一”に備える保険です。
亡くなったときに遺族にお金を残すことを目的として設計されています。今の相談者さまには、もしものときに「守るべきご家族」がまだいない状態で
終身保険は「今じゃないかも」とご判断されると思います終身保険が「貯金代わりになる」と言われてもご自身が本当に必要と思わない限りご選択されなくても宜しいと思います
◆ 終身保険=本当に「お得な貯金」なのでしょうか…
確かに、解約すればお金は戻ります。
でも、これはあくまで「何十年も保険料を払い続けたうえで」の話です。低解約返戻金型の終身保険は保険料の払い期間中にメンテナンスがし難いのでもっとタチが悪いと思います
死亡のリスクとして守るべき家族(奥様や子供)の生活資金と教育資金
・統計的にも、今の日本では90%以上の人が65歳を迎えます。
・20代で亡くなる確率は極めて低く、そのための保険料(=危険保険料)は「もったいない」のです。
終身保険の中について
・危険保険料(死亡リスクに対する部分)・貯蓄部分(返戻金になる部分)
・保険会社のコスト(人件費、手数料、営業経費など)
以下はシンプルな例です。
・月1万円の保険料で30年間支払うと合計360万円
・30年後の解約返戻金が400万円になったとしても
・円建ての保険は日本の国債を購入して作られ、実質の利回りは 年0.35〜0.5% 程度にすぎません(※商品により異なります)
それなら、つみたてNISAなどを活用して年3〜5%のリターンが狙える長期投資の方が、関係費用も安価で資産を増やすという点では圧倒的に有利です。
つみたてNISA
年間40万円×20年非課税。
20代で始めれば60代には大きな資産に。運用益も非課税iDeCo
老後資金専用。
所得控除が使えるので節税効果あり(会社員なら特に恩恵大)変額有期保険/年金型
万一の保障を持ちながら、運用性も確保。死亡保障が必要になるタイミングでの選択肢ざっくりとしたご案内で各々のメリットデメリットは述べておりません
ご注意ください◆ 今の相談者さまにとって優先すべき保障は?
もし保険を検討するなら、「今の自分が働けなくなったとき」に備える保険が現実的です。
◆ 保険は「ライフプラン」があってこそ必要になる
今、相談者さまが独身であることは、逆に言えば大きな“自由”を持っているということです。
この時期にこそ、死亡保障ではなく「未来を広げる選択肢」にお金を使うべきです。
・将来、結婚をし、子どもができて
・守るべき家族が生まれたときに
・その時点のライフプランに基づいて、必要な保障を設計すればまったく遅くありません。
【今後、ご検討されてる保険として】
・医療保険
入院・手術・先進医療にかかる費用のカバー
・就業不能保険
うつやケガなどで長期的に働けなくなった場合の“生活費”を支える保険特に28歳の今なら、保険料も安く済み、健康状態も良いので選択肢が豊富です。
◆ 最後に:保険とは、「人生設計とリンクさせる」もの
お母さまがすすめてくれるのは、「あなたに後悔してほしくない」という想いの表れだと思います。
ただ、大切なのは「誰かの安心」よりも、「自分の人生に今本当に必要なもの」を選ぶことです。
もし将来、家族ができたときに終身保険が必要になるなら、そのときに改めて選べばいいのです。
今はまだ「備え」よりも「未来を広げるための資産づくり」を優先すべきタイミングかもしれません。何か一つでも、将来の選択肢を広げるヒントになればうれしいです。
またいつでもご相談くださいね。心から応援しています。
ファイナンシャルプランナー
小栁善寛

