積立nisaと変額保険
- 私は既婚の29歳男性です。
妻は現在仕事をしておらず、自分の収入だけで生活をしております。
最近、老後の資金やこれからの資金のことを考え、資産運用を始めてみようと思っております。
とりあえずは積立NISAを始めてみようと思っているのですが、
それとあわせて変額保険の併用も考えています。
変額保険は手数料もかかるので、運用としてはそこまで期待はしていないのですが、死亡保障もついてる上で、資産運用も少なからずしていけるのであればいいのかなと考えています。
ネットなどで調べると、多くの方はやるなら「積立NISA+掛け捨ての保険」を推しており、資産運用と保険は分けて考えたほうがいいという意見が多くみられる気がします。
その上でみんなさんの意見を頂ければと思っております。
ご意見いただければ幸いです。 -
妻は現在仕事をしておらず、自分の収入だけで生活をしております。
相談者さまは老後の資金やこれからの資金のことをお考えで、資産運用を始めてみようと思ってご検討中ですね。
「とりあえずは積立NISAを始めてみようと思っているのですが、 それとあわせて変額保険の併用も考えています。」なるほど…相談者さまの言われる通り
「変額保険は手数料もかかるので、運用としてはそこまで期待はしていないのですが、死亡保障もついてる上で、資産運用も少なからずしていけるのであればいいのかなと考えています。」
確かにそうです。
また、最近はネットなどで調べると、多くの方はやるなら「積立NISA+掛け捨ての保険」を推しており、資産運用と保険は分けて考えたほうがいいという意見が多くみられる気がします。hujikawa22さんの言われる通りかと思います。
□変額保険とつみたてNISAの違い・保険
変額保険は生命保険の一つですが、つみたてNISAは投資信託です。なので、つみたてNISAには生命保険の機能がありません。
・保険料控除
型変額保険は要件を満たせば「一般の生命保険料控除」の対象ですが、つみたてNISAは投資信託です。なので、つみたてNISAの投資元本(積み立て金額)は控除の対象になりません。
・運用期間中の課税
変額保険とつみたてNISA、どちらも運用期間中の運用益については非課税です。
・運用終了後の課税
有期型変額保険を中途解約した時、もしくは満期を迎えた時に、利益(=課税対象となる所得)があれば、雑所得として総合課税の対象となります。
解約返戻金もしくは満期金から、払い込んだ保険料の総額を差し引き、さらに特別控除50万円を引きます。その金額の二分の一(50%)その年の給与所得や事業所得などと合算し、所得税と住民税を計算します。
一方、つみたてNISAから生じる利益は非課税です。
・非課税期間
有期型の変額保険は運用を続けている間、つまり中途解約するか、満期までの間の運用益が非課税です。
一方、つみたてNISAの非課税期間は20年間です。また、最後の非課税期間は2037年から2056年までの20年間です。
対象となる投資信託(特別勘定)
有期型の変額保険の場合は、商品の中に用意された「特別勘定(=投資信託)」の中から選ぶことになります。
一方、つみたてNISAの対象となる投資信託は120本程度ありますが、実際に選ぶことができるのは、窓口となる金融機関や証券会社によって異なります。数本程度というところが多いのではないでしょうか。
・乗り換え(スィッチング)
変額保険は特別勘定を乗り換える(スィッチング)ことが可能です。
例えば「世界株式」という特別勘定から、「世界債券」という特別勘定に乗り換えるなどです。
しかし、つみたてNISAの場合は、他の投資信託に乗り換えることができません。
・申し込み手続きの利便性
変額保険は、「生命保険募集資格+変額保険販売資格」を持った生命保険募集人が、説明と申し込み手続きの立ち合いを行います。一方、つみたてNISAは、金融機関や証券会社によってはインターネット上で手続きを行うことができます。
・申し込み手続きの時に必要なこと
変額保険は、申し込み手続きの時に「健康告知」もしくは「健康診査」が必要です。なので、健康状態が芳しくなければ、申し込むことができません。一方、つみたてNISAは、いわゆる「マイナンバー」と「本人確認」が必要となります。
・費用(=コスト)の負担について
有期型の変額保険とつみたてNISA、共に投資信託に特有のコストである「購入時手数料」はゼロです。一方で、同じく投資信託に特有のコストである「信託報酬(=運用管理費用)」は掛かります。
変額保険に特有のコストとしては、「保険関係費用」と「解約控除」が挙げられます。その一方で、つみたてNISAには「保険関係費用」はありません。また、解約時に掛かる「信託財産留保額」は、ほとんどの対象商品でありません。□つみたてNISAのデメリット
投資のデメリットという意味では預貯金とは違い、元本は保証されていないため、どの商品でも元本割れが起きる可能性があります。
その点に加えて、つみたてNISAには他の投資商品と比較してどのような点に注意すると良いでしょうか。
デメリット1:選べる金融商品が限定されている
つみたてNISAで購入できるのは、金融庁の厳しい条件をクリアした投資信託・ETFのみです。例えば、非課税枠の中で国内外の個別株式やREITへの投資を考えたい場合、つみたてNISAではなく一般NISAを選ぶ必要があります。
デメリット2:損したときに税制上の恩恵を受けられない
つみたてNISAでもし損失が出た場合、通常の投資では認められているように他の運用益と相殺したり(損益通算)、年をまたいで繰越したり(繰越控除)できないことも覚えておきましょう。
損益通算
例えば、商品Aで100万円の運用益が出たとします。一方同時に投資を行っていた商品Bで100万円の損失が出たと仮定します。
その場合、通常であればその100万円は相殺され、得た運用利益はゼロ円という扱いです。
ですが、NISA口座の場合は、運用利益を相殺することができません。
先ほどの例でいえば、100万円の損失が出ている商品BがNISA口座ならば、商品Aの運用益100万円はそのまま計上されてしまいます。
そのため、実際には100万円の利益を得ていないのにも関わらず、100万円に対しての税金がかかることとなります。
繰越控除
通常の投資であれば、損失を3年間繰り越せるという特徴があります。そのため、翌年100万円の利益が出た場合であっても、前年の100万円の損失と相殺して利益をゼロに計上することができます。これを繰越控除といいます。
ちなみに、一般NISAでも損益通算と繰越控除はできません。リバランスが難しい
一般的に投資家はリスクを避けるために各資産の特徴によって、株式〇%、債券〇%といったように分散して投資します。
しかし運用中に値動きがあるため、当初組んだ投資配分からだんだんと崩れていきます。
「リバランス」とは、値上がりした資産を売却したり、割合が減った分に再投資したりして、崩れた投資配分を当初のものに戻すことをいいます。
積立で買い付けていくつみたてNISAの場合は、リバランスをするためのスポット買いができません。
配分を調整するには、各投資信託の積立額を見直すほかないため、リバランスが難しいという見方があります。
□「変額保険」はスイッチングが自由にできる
積立NISAやNISAを利用する場合にはスイッチングと呼ばれることが行いづらいです。
スイッチングとは投資銘柄の変更を行うことですが、NISA等の場合にはスイッチングを行うと非課税枠を消費してしまいます。
そのため、投資商品の運用実績がいまいちであっても投資を辞めにくいというデメリットがあります。
変額保険の場合には月や年単位で切り替えの上限等が設けられている場合もありますが、基本的には自由に投資銘柄を変えることができます。
そのため、景気が良い今は株式運用をするが、景気が落ち込んできたタイミングで債券運用に切り替えるといった柔軟性を確保することができます。
「変額保険」は保障が確保できる
変額保険は保険ですから、保障を確保できることが強みです。
例えば投資をし始めた序盤の地点で収益源が途絶えるような死亡や大病を患ってしまった場合であっても目的に合わせた投資を継続することができます。
また、掛け捨てではないのでそういった保障を確保しながら資産形成を行えるといった点でもったいなさが少ないメリットがあります。
課税が特殊
投資信託や株式投資を行った場合に出た利益は20.315%の課税がかかるようになっていますが、保険を経由させた場合には20.315%の課税を回避することができます。
その代わりに満期金や解約返戻金一時所得と呼ばれる課税がかかるようになっています。死亡保険の場合には相続税、疾病にて受け取った場合には無税といったように課税が異なる点に注意が必要です。
一般的には一時所得で受け取ることが多くなります。一時所得の場合には利益から1年あたり50万円までは非課税として、それ以降に発生した益金を0.5倍して課税対象とします。複雑になりますので、下記で一時所得の場合について課税シミュレーション
※課税所得195万円の人が100万円の利益を出した場合(目安)
投資信託
投資益 100万円
課税式 100万円×20.315%
課税額 20.315万円
受取金額 79.685万円
保険
投資益 100万円
課税式 (100-50)*0.5=25万円×税率
課税額 3.75万円
受取金額 96.25万円
変化し続けるライフスタイルや皆様を取り巻く環境は大きく変化しており、ライフプランの変化にあわせた情報提供や保障の見直しメンテナンスがますます重要になってきています。
相談者さまとご家族の夢や将来に関する考えを具体的な人生の設計図を描き、守りたい未来の生活、ライフプランにあわせてご検討されては如何でしょうか。
こやなぎ

