通院特約について

先日、大腸内視鏡検査を受けた際に大腸ポリープ切除を実施しました。
加入している医療保険によって、大腸ポリープ切除にかかった費用は日帰り手術扱いで全額賄えました。
ですが、その後の病理検査結果の再通院や内視鏡検査を受ける前の通院、計2回の通院に関して特約を付けていなかった為、それらは出ませんでした。

今の医療保険は相談した窓口の方から人気の定番構成で作成しておりましたが、
今回の大腸ポリープ切除の日帰り手術扱いになった事で保険の見直しをしております。

色々と調べて、通院特約が1000~2000円だとして1回の通院当たりに3000~5000円の給付ですが、それに支払った費用を考えると通院回数にもよりますがペイするのが難しいので、窓口の方も勧めなかったものと今は理解しています。
とはいえ、あった方がいいような・・・しかし使わなかったら無駄にコストだけ支払っている事になるので正直なところ特約を付けるか悩んでいます。

今のつける方が多いのかそれともつけない方が多いのか、どうなっているのでしょうか?

はじめまして。ファイナンシャルプランナーの小柳善寛と申します。

この度は、大腸内視鏡検査およびポリープ切除、大変でしたね
呉々もお大事にご自愛ください

まずは、手術が無事に終わり、費用も保険で賄えたとのこと、何よりです

その一方で、手術前後の通院費用が保障の対象外だったことから、現在ご加入の医療保険について見直しを検討されているのですね。

特約を付けるべきか、付けないべきか、保険料と保障内容を天秤にかけると非常に悩ましい問題かと存じます。相談者さまの「あった方がいいような気もするが、無駄なコストになるかもしれない」というお気持ち、非常によく分かります。
ご質問いただいた「通院特約を付ける人が多いのか、それとも付けない人が多いのか」という点、そして追ってご関心をいただいた「ガン保険」について、最近の医療事情のトレンドと合わせてご説明させていただきます。

通院特約の「付けない」から「重視する」へ変化、かつては、mizuさまが窓口の方から説明を受けたとおり、通院特約は「支払う保険料の割に元が取りにくい」という側面から、積極的に勧められないケースも多くあり、最近、医療の進歩により入院日数は短期化する一方で、手術後の経過観察や、がん治療(抗がん剤、放射線治療など)をはじめとして、通院による治療が増加しています。

このような医療環境の変化を受け、保険業界でも通院保障を手厚くした医療保険が次々と登場しており、以前に比べて通院特約を重視して保険を選ぶ方が増えているのが最近の傾向と言えるでしょう。

通院特約を付けるかどうかの判断基準
とはいえ、全てのケースで通院特約が最適とは限りません。

相談者さまがご自身の考えに合わせて判断できるよう、改めてメリットとデメリット、そしてどのような方に必要性が高いかを考えてみましょう

【通院特約のメリット】
長期の通院に備えたい
そうなると、がんのように、退院後も抗がん剤治療や放射線治療などで長く通院する可能性がある病気に手厚く備えたい場合、経済的・精神的な支えになります。

貯蓄だけでは不安な方
「治療費以外の交通費(タクシー代など)もかさむ」「急な出費で家計を圧迫したくない」など、貯蓄を取り崩すことに抵抗がある場合に有効です。

「お守り」として安心感を得たい、コストパフォーマンス以上に、万が一の際の安心感を優先したいという考え方です。

【通院特約のデメリット】
付けない選択肢も

コストパフォーマンスを重視する方
相談者さまが計算されたように、数回の通院では支払った保険料の元が取れない可能性は十分にあります。少額の医療費は貯蓄で賄うと割り切り、保険料を抑えるという合理的な考えが宜しいかもしれません

保障条件が限定的な場合、従来の通院特約は「入院後の退院が条件」となっているものが多く、mizuさまのケースのように日帰り手術や、入院を伴わない通院は保障されないことがあります。

※日帰り手術でも「入院基本料」が算定されていれば「入院」とみなされ、特約の対象となる場合があります。

診療明細書をご確認いただくと良いでしょう。
相談者さまの状況を踏まえ今後の考え方
今回、大腸ポリープを経験され、40代という年代を考えても、今後の健康や医療への備えについて具体的に考える非常に良い機会かと存じます。

その上で、以下の視点で保険の見直しをされても良いかもしれません

もし通院特約を付けるなら「保障内容」を厳しくチェックする

給付条件として「入院後の退院」が条件か?日帰り手術に伴う通院は対象か?

保障期間は退院後「180日以内」など期間の制限はないか?

保障日数は「1回の入院につき30日まで」など日数の上限は十分か?

がん治療への対応として、がんによる通院の場合は、日数無制限で保障されるか?

「通院特約」以外の選択肢も検討する
一般的ながん保険で備える…
医療保険の特約ではなく、がん治療に特化した「がん保険」で備える方法もあります。

がんと診断された際にまとまった一時金が受け取れるタイプや、通院での抗がん剤治療などに対して給付金が支払われるタイプが主流です。

貯蓄で備えるとして、保険で備える範囲を「高額になりがちな入院・手術」に絞り、数万円程度の通院費用は貯蓄で対応すると割り切るのも一つの有効な手段だと思います

【補足】をさせて頂きます

さらに手厚い保障を求めるなら実損てんぽ型のガン保険かお勧めです

がんへの備えをより一層強固にしたいとお考えの場合、損害保険会社などが提供する「実損てんぽ型」のガン保険も近年注目されている選択肢です。

これは、従来の「診断されたら100万円」といった定額が支払われる保険とは一線を画すものです。

「実損てんぽ型」ガン保険の主な特徴で
かかった治療費の実額を補償
公的保険が適用されない「自由診療」(国内未承認の抗がん剤など)を含め、実際にかかった治療費の全額(上限ありの場合も)を補償します。
治療法によっては数百万~数千万円に及ぶこともある自由診療費をカバーできるのは、大きなメリットです。

病院への直接支払いサービスとしており、高額な治療費を患者さまが一時的に立て替える必要はありません。
保険会社から医療機関へ直接支払ってくれ、当面の資金繰りに悩むことなく治療に専念できます。
なぜ「最強」と言われることがあるのか?
このタイプの保険が一部で「最強」と言われる理由は、治療費の心配をすることなく、「その時点で受けられる最善の治療の選択肢(自由診療を含む)を追求できる」点にあります。

経済的な理由で治療法を諦めるという事態を避けたい方にとっては、非常に心強い存在と言えるでしょう。
「通院特約を付けるか、付けないか」「どのようなガン保険を選ぶか」という問いに唯一の正解はありません。

大切なのは、相談者さまご自身がライフプランをもとに「どのようなリスクに不安を感じ、そのために毎月いくらまでなら負担できるか」という価値観で判断されることです。

この度のご経験が、相談者さまにとってより納得のいく、安心できる医療への備えを見つけるきっかけとなることを心より願っております。

ファイナンシャルプランナー
こやなぎ