米国ドル建て終身保険(低解約返戻金型)について
- 保険について無知だった3年前に米国ドル建て終身保険(低解約返戻金型)15年払と7年前に米国ドル建て介護保障付き終身保険(低解約返戻金型)20年払に加入しました。その時は担当者の貯金だから、絶対に儲かるという言葉を信じていました。しかし、払込金より増えるかどうかは為替次第、元本保障はないということに気が付き見直しをしています。
現状、二つの保険合わせて払込金額に対して解約返戻金は60万円程度損をしている状況です。
担当者に相談するとどちらもあと12、3年程度だから払い続けるべき。払い続ければ絶対に損をしないと言われました。為替の影響で保険料は上がっている現状で損をしないとういのは有り得るのでしょうか。養老保険の解約返戻金でこの2つの保険金を払うと思えばいいとも言われました。(養老保険は解約返戻金と払込金額がとんとんだったので解約済みです)
その他に払済みにして、保険料をおいておく場合は、払込金額に解約返戻金が達するまで40年以上かかるそうです。
減額も提案されましたが、この商品のリスクを考えると支払い続けるか、払い済みにして為替をみて後々解約の二択だと考えています。低解約返戻金ということを考えるとどうするのが、よいのかお力を貸していただきたいです。
よろしくお願いします。 -
はじめまして「ZENCAN」 善が出来る お金も保険も人生も将来設計士ファイナンシャルプランナーの小柳善寛と申します。
ご相談ありがとうございます。
現在の状況整理
まず、ご加入の保険は以下の2つです。
1、米ドル建て終身保険(低解約返戻金型・15年払)(加入3年目)
2、米ドル建て介護保障付き終身保険(低解約返戻金型・20年払)(加入7年目)
どちらも「低解約返戻金型」であるため、払込期間中の解約返戻金が少ないのが特徴です。そのため、短期間で解約すると損失が大きくなる仕組みになっています。
また、米ドル建てなので、以下の点がリスクとして関わってきます。
・為替リスク:円安になれば有利、円高になれば損失が出る。
・保険料変動リスク:円安になると、支払う円換算の保険料が増える。
・運用リスク:貯蓄性保険なので長期運用前提。短期間では元本割れしやすい。
問題点と不安に感じている点
1、現時点の解約返戻金が払込総額より60万円少ない → 低解約返戻金期間中なので、これは想定内
2、「払い続ければ損をしない」という営業担当の説明が正しいか不安 → 為替や運用状況による
3、「払済み」も提案されたが、払込金額と解約返戻金が並ぶまで40年以上かかると言われた → 選択肢として妥当か?
4、「減額」も提案されたが、それもリスクがあると感じている
ここから、選択肢を整理していきましょう。
選択肢の検討
① 継続(払い続ける)
・メリット
✅ 低解約返戻金期間終了後、返戻金が増加しやすい
✅ 為替が有利になれば、運用成果が向上する可能性あり
✅ 保険本来の保障が継続できる
・デメリット
❌ 為替リスクが続く(円高になれば解約時の受取額が減る)
❌ 保険料が上昇する可能性がある(円安時)
❌ 追加の資金負担が必要
・こんな場合に向いている
→ 長期運用の余裕があり、為替や市場変動にある程度耐えられる場合られる)
・保険を継続したい理由(保障目的)がある
・NISAなど他の運用手段をすでに活用しており、分散投資の一環として考えられる
② 払済み(今後の保険料負担をゼロにする)
・メリット
✅ これ以上の資金負担が不要
✅ 解約よりは将来の返戻金が増える可能性がある
✅ 為替が円安方向に振れれば、解約時に有利になる
たい)
・資金が長期間動かせなくても問題ない
・為替リスクを見ながら解約のタイミングを調整したい
・デメリット
❌ 今の解約返戻金がそのまま固定され、成長が遅い
❌ 払込済みの状態では元本回収に長期間を要する(40年以上)
・こんな場合に向いている
→ 今すぐの負担をなくしたいが、多少時間をかけてもいい場合③ 減額(保険料を一部減らして継続)
・メリット
✅ 一部の資金負担を減らせる
✅ 契約のメリット(貯蓄+保障)は維持できる
・デメリット
❌ 減額すると、積み立て効率が落ちる
❌ 結果的にリターンが小さくなる可能性
・こんな場合に向いている
→ 一定の保険を継続したいが、負担を軽減したい場合④ 解約(損失を受け入れて手を引く)
・メリット
✅ 為替や保険料変動のリスクから解放される
✅ 他の運用手段に切り替えられる(NISAや他の積立など)
・デメリット
❌ 現在の損失(60万円)が確定する
❌ 為替が将来有利になった場合、その恩恵を受けられない
・こんな場合に向いている
→ 長期の資金拘束を避けたい、より合理的な運用手段がある場合結論:どの選択肢がベストか?
結論としては、「継続(払い続ける)」「払済み」「減額」のいずれかが現実的であり、現時点での解約はあまり得策ではないと考えます。
営業担当が「払い続ければ絶対に損しない」と言っているのは、為替が有利に動いた場合の話であり、確実にそうなる保証はありません。ただ、低解約返戻金期間を過ぎると返戻金が増える仕組みなので、一定の合理性はあります。
とはいえ、
・今後の支払いが負担にならないか?
・為替リスクをどこまで受け入れられるか?
・他の運用手段(NISA等)と比較してどうか?
を考慮して、選択するのがよいでしょう。個人的なアドバイス
・資金に余裕があるなら、「払い続ける」方が最終的に回収できる可能性が高い
・今後の支払いが負担なら、「払済み」もしくは「減額」(ただし、減額は条件をしっかり確認)
・どうしても損失を確定させたくないなら、為替の状況を見つつ解約のタイミングを検討
また、円安時に解約すると有利に働くため、もし払済みにするなら円安のタイミングでの解約を視野に入れるのも良いでしょう。
最適な選択は、今後の資金計画やリスク許容度次第ですので、じっくり検討してみてください。
最後に…
保険を見直すというのは、これまで積み上げてきたものを振り返り、これからの未来を考える大切な決断です。
「あのとき、しっかり考えてよかった」と思える選択ができるよう、ぜひ 「今後の人生におけるお金の使い方」 という視点で考えてみてください。
どんな選択をするにせよ、それは あなたの未来を守るための一歩 です。
少しでも迷われることがあれば、ご相談ください。
こやなぎ

