養老保険の見直しについて
- かんぽ生命の養老保険に加入しているのですが、入院日額が小さいので見直しを考えています。
ただ、あと5年で満期保険金が受け取れるので、今やめるのはもったいない気もします。
どうするのが一番良いでしょうか? -
現在かんぽ生命の養老保険にご加入されておられ入院日額が小さいので見直しを考えておられるのですね。
「ただ、あと5年で満期保険金が受け取れるので、今やめるのはもったいない気もします。どうするのが一番良いでしょうか?」
そうですね…かんぽ生命の養老保険の満期が5年後ですか…
かんぽ生命の養老保険は主契約の貯蓄部分の
養老保険の保険料と特約の医療保険の保険料で構成されてます。大事な確認事項として医療保険の保険料は掛け捨てです。
養老保険の保険料の払込保険料累計と養老保険金の差額がプラスだったとしても…ほんのわずかのはずです。
もしかしたら差額がマイナスの可能性もあります。
概ね満期返戻金の返戻率(支払った保険料に対して、いくら戻ってくるかの割合)は90%強。つまり、赤字です。保険会社が支払われた保険料の一部を日本の国債で運用して増やし、将来の年金や満期金の支払いに充てます。
ただし、現在はマイナス金利の影響もあり、日本円で運用すると、積立額の増加が望めません。
さらに、養老保険に関しては死亡保険が付いているということもあり、場合によっては元本割れの可能性もあります。かんぽ生命の養老保険は円建の為に期待は出来ないと思います。
あと5年後に満期保険金貰うメリットは払込保険料累計と満期保険金の差額はあっても数万円ではないかと思います。
5年後の数万円の為に我慢するのもどうかと思います。養老保険では貯蓄性が高い分、定期保険や終身保険と比べて毎月の払込保険料が大きくなっています。保険期間が終了したときに満期保険金を確実に受け取れるように毎月支払う保険料が設定されているためです。
保険では、支払われた保険料を運用して保険金を高くする仕組みになっていますが、現在は金利が低いため、高い運用利回り(予定利率)は期待できません。
1980~1990年代のバブル期までは、現在よりも金利がかなり高く設定されていました。養老保険の予定利率も今よりも高く、貯蓄性に優れていたので、比較的多くの満期保険金を受取れていました。しかし、現在は低金利時代が続いており、養老保険を含む円建て保険の予定利率は非常に低くなっています。
そのため、利回りを重視して保険で資産運用を考えている場合は、今は養老保険で高利回りを実現できるとは言えないでしょう。資産運用には様々な方法があるので、保障と運用は切り離して考えてみても良いかもしれません。少なくとも、養老保険を検討する際は、支払う保険料の総額と満期に受け取れる満期保険金の割合は忘れずにチェックしてください。積み立てているお金がどうしても必要になった場合は解約せざるを得ませんが、収入が減少して保険料の支払いが厳しくなって解約を検討している場合は、保険料の払込を止める「払済み」という手続きも検討しえます。
払済みは、以後の保険料の支払いがなくなり、解約時点で積み立てられている資金を元にして保険契約が続き、死亡保険金や満期保険金がもらえる制度です。
返戻率が100%あるいは元本割れの可能性
かんぽ生命の養老保険のデメリットとして、現在ではほとんど解約金と既払込保険料が同額程度であるということです。
つまり、返戻率が100%か、医療特約などを付加していた場合は逆に元本割れをしてしまうこともあります。マイナス金利政策の影響もあり、かんぽ生命だけでなく各生命保険会社が貯蓄性の高い保険商品の販売には苦戦しています。実際、養老保険の販売停止に踏み切った保険会社もあるくらいです。
先進医療特約の保障上限が300万円である点がちょっと気になります。
先進医療とは、厚生労働大臣が定めた健康保険が適用されない医療です。全額自己負担となるので、医療費が数百万円となるケースもあります。人生一発レッドカードを避ける上でも、医療保険に入る際には先進医療特約はつけておくべきオプションです。
他社は先進医療特約の保障上限が2,000万円となっていることが一般的です。先進医療の医療費が数百万円になることを踏まえると、かんぽ生命の上限300万円は不安が残ります。
さらに、満期を迎えるともちろん保障は消滅します。ほんとに身体が弱って病院にお世話になる機会が増える老後は保障されません。「先進医療を含め、今の保険で金額的に賄えるものなのか?実際、治療費がどの程度かかるものなのか…」
先進医療といっても自由診療から健康保険診療の充実を図る為のフィルターにしか過ぎず、厚生労働省が毎年見直しをして、沢山の方々が使えるような制度ではありません。
「治療中は働けなくなってしまう可能性があるので、その際のお金も下りるものなのか…」
癌に罹患される方々の多くは治療中心の生活となり経済的に影響があったは42.4%と仕事に影響があるようです。食生活や生活スタイルに不摂生が多いとそれだけ普通の方と比べてリスクを抱えているといえます。
人生の考え方やライフプランにあった保険にするには社会保障制度に精通した信頼できるプランナーに相談されることをお勧めいたします。
いざ支払事由になったときに保険会社や保険募集の担当者から「すみません、お支払い対象ではない為にお支払いできません・・・」なんていう事もあってはいけませんので…ライフプランに合わせてメンテナンスも必要です。
こやなぎ

